地域のアパレル「立川花火大会STAFF Tシャツ」
去年の5月末に、立川商工会議所からメールをいただきました。
「立川花火大会のSTAFF Tシャツを作りたいので、もし可能であれば企画提案書を送ってください」という内容でした。
立川花火大会と言えば、昭和記念公園で行われる立川の夏の風物詩!!住んでるマンションもこの花火が見えるからそこに決めたようなもの!コロナ禍の中止期間開け3年ぶりの開催!!
これは受けなければならないとすぐに企画を提出していきました。
ただし、コンペジターが5社参加していたようで、勝ち得た喜びを後日に実感したのですが。
この企画のポイント
過去の実績Tシャツをネットで検索して見ると、前身頃/後身頃/袖口の3か所にプリントがあり、それほど簡単シンプルなプリントTシャツではありませんでした。
スケジュールもかなりタイトで「5月末に採用決定→そこから1stサンプル作成開始→納品が6月末」です。海外生産の弊社には量産時間と輸出のスケジュールが少し厳しい状況。
過去実績を見ていても、日本国内のプリントTシャツ屋さんで手配してきているのが良く解りました。プリントTシャツ屋さんはボディ在庫を積んであるTシャツを使うので、早くて安いんですよね。なかなか手強い。
①使用生地
実績では毎年、綿100%や綿/Pe混の綿素材を使用していました。
開催は7月末、真夏の夜です。気温30度以上、夕方にスコールでもあれば湿度も80%近くなるでしょう。綿素材Tシャツは汗でしっとり肌に張り付いてしまうかもしれません。
そこでポリエステルのメッシュ素材を選びました。スポーツTシャツに使われるような速乾性の肌触りとストレッチ性があります。蛍光色や明るい色が揃っている生地台帳を準備しました。
スタッフと分かりやすい派手めな色で、着心地が上がるような提案にしました。
②プリント
プリントTシャツ屋さんでは、プリントの大きさ(面積)とプリント色数多さで値段が変わってくるものです。
弊社が中国工場で生産するメリットとして、プリント面積を大きく・色数多めにしてみました。
前身頃にギリギリまで大きいグラフィックを準備して提案していきました。
↓↓初回提案のグラフィックです(背中は立川のキャラクター「くるりん」)
③修正~量産へ
グラフィックは担当の方から概ね方向性のOKをもらいましたが、「もう少しロックっぽくしたい」「花火の柄をもう少し増やしてほしい」とコメントいただきました。
時間が無いので、特急で修正グラフィックを上げていき、再度確認してもらいます。
↓↓最終決定のグラフィックです。
生地色は蛍光グリーンが選ばれました。
Tシャツのシルエットは、近年流行りのビッグシルエットにしました。着ていてもオシャレ感が出ると思います。
↓↓現物がこちら
花火大会後は「さらさら生地で良かった」とか「スタッフと分かりやすかった」という嬉しいコメントを頂きました。ありがたいお話です!
もう少し、企画と生産に時間があれば、プリントテクニックで面白くしたり、ワンポイント刺繍を入れたり、もうワンランク上のTシャツを作っていけると思います!
また今年も弊社でやらせてもらえるように、提案できる企画内容は考えていきます!!
この花火大会Tシャツをやらせてもらった事で、地域のアパレル要望があることに気付かせていただきました。弊社の事業方向性にとても大きな影響があった案件となりました。