地域のアパレルニーズ《2023 立川花火大会 STAFF Tシャツ》
2023年の5月末に、立川商工会議所からメールをいただきました。
「立川花火大会のSTAFF Tシャツを作りたいので、もし可能であれば企画提案と見積書を送ってください」という内容でした。
立川花火大会と言えば、昭和記念公園で行われる立川の夏の風物詩!!コロナ禍で中止していたので3年ぶりの開催となる!!
これは受けなければならない!とすぐに企画書を提出しました。
後に聞いた話ではコンペジターが5社参加だったようで、コンペに勝った喜びは倍々になりました。
今回の企画のポイント
過去実績の花火大会Tシャツをネットで検索して見ると、前身頃/後身頃/袖口の3か所にプリントがあり、それほど簡単シンプルなプリントTシャツではありませんでした。
スケジュールもかなりタイトで「5月末に採用決定→そこから1stサンプル作成開始→納品が6月末」です。海外生産の弊社には量産時間と輸出のスケジュールが少し厳しめな状況。
これまでは日本国内のプリントTシャツ屋さんで手配をしてきた理由が良く解りました。プリントTシャツ屋さんは在庫を積んであるTシャツを使うので、プリントだけの作業です。早くて安いんですよね。なかなか手強い。
①使用生地
過去実績では、これまで毎年、綿100%や綿/Pe混の綿素材を使用していました。
開催は7月末、真夏の夜です。気温30度以上、夕方にスコールでもあれば湿度も80%近くなるでしょう。綿素材Tシャツは汗でしっとり肌に張り付いてしまうかもしれません。
そこで弊社はポリエステルのメッシュ素材を選び提案しました。スポーツTシャツに使われるような速乾性の肌触りとストレッチ性があります。そして蛍光色や明るい色が揃っている生地台帳を準備しました。
スタッフと周りから分かりやすい派手めな色使いで、夏場に着心地が良いポリエステル素材を提案しました。
②プリント
プリントTシャツ屋さんでは、プリントの大きさ(面積)とプリントの色数で値段が変わってくるものです。
弊社が中国工場で生産するメリットとして、プリント面積を大きく・色数多めにしてみました。
前身頃にギリギリまで大きなグラフィックを準備して提案していきました。
↓↓初回提案のグラフィックです(背中は立川のキャラクター「くるりん」です)
③修正~量産へ
グラフィック検討では、担当の方から概ねOKをもらいましたが、「もう少しロックっぽくしたい」「花火の柄をもう少し増やしてほしい」と修正希望コメントをいただきました。
時間が無いので、特急で修正グラフィックを上げていき、再度確認してもらいます。
↓↓最終決定のグラフィックです。
生地色は蛍光グリーンが選ばれました。
Tシャツのシルエット感は、流行りのビッグシルエットにしました。着ていてもオシャレ感が出ると思います。
スタッフTシャツであっても、トレンド要素がある服であれば、間違いなく着る人の気持ちをアゲてれます!
↓↓現物がこちら
花火大会後は「さらさら生地で良かった」とか「スタッフと分かりやすかった」「着易かった」という嬉しいコメントを頂きました。ありがたいお話です!
もう少し、企画生産に時間があれば、プリントテクニックで面白くしたり、ワンポイント刺繍を入れたり、もうワンランク上のTシャツを作っていけると思います!
また今年も弊社でやらせてもらえるように、提案できる企画内容は考えていきます!!
この花火大会Tシャツをやらせてもらった事で、地域のアパレル要望があることに気付かせていただきました。弊社の事業方向性にとても大きな影響があった案件となりました。
ありがとうございました。