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中国広州出張~12年ぶりの市場巡り~

2024年1月、中国広州に出張に行くことにしました。

主な目的は、広州製品市場で実際に自分の目でアパレル製品を見て色々な判断をしていきたいという点です。

20年ほど前は香港に取引先工場があり、香港で商談の後に広州に移動し、中大の生地市場で生地スワッチを収集しに行っていました。

今回の広州訪問は12年ぶりとなります。広州にはどのような変化があるのでしょうか!?

往路は成田空港から深圳空港に向かいました。

ZH9052 成田19:15発の便でしたが、深圳着は0:30着となり予定より1時間ほど遅れました。

6時間弱かかっていたことになります。バンコクにでも着いてしまいそうな時間です。

往復のチケットはexpediaで探して安く手配しましたが、さすがに狭い席で6時間じっとしていると、尻と腰が痛くなりました。汗

到着後は深圳空港近くのホテルで一泊。空港近くはほとんど何もありません…

十三行 製品市場へ

広州の「十三行」という街にアパレル製品市場があります。

車を降りた路地から市場っぽい雰囲気ですが、「人が多い!」

過去に広州に出張で来ていた頃は、この十三行には来たことがありませんでした。初の十三行に驚きがありました。

これから発送するであろう大きな包みがところどころで山積みにされていて、運搬のバイクや車も所狭しと行きかってます。まず活気がある!

アパレルの不景気は世界的なものだと思っていましたが、広州はそこまで悪くなっていない! 途中に寄った東莞市の縫製工場の社長の話がリンクしました。

というのは、最近世界を賑わしているSHEINシーインは、広州に拠点を持ち広州でメインの製造手配を行っているようです。広州近隣の工場はシーインのオーダーで廻っているところが多いのだそうです。「初回のオーダーは少なめで値段も厳しいのですが、追加×追加が必ずある!追加オーダーが多い!そこが魅力」 という話しを聞いたばかりでした。

1社の力で広州レベルの生産拠点を潤してしまう。素晴らしい話ですね。

目指したのは新中国大厦NewChinaCenterです。

レディース衣料品の製品卸店が数多く入るビルになります。

建物内をざっくりと説明すると、1階~3階はヤングカジュアルで値段安め、4階~6階は少し大人なテーストもあり値段高めです。

15時ごろの建物内は人が多く賑わっており、人込みを歩くのが疲れるほどでしたが、人の量としてはひと段落した後だったようです…汗。14時くらいがピーク??ちなみに営業時間は7時~16時です。(翌日の朝8時くらいにも見に行きましたが、人はまばらでした)

去年から話しを進めてきたアウターメーカーがこちらに店を出しているそうなので、待ち合わせをしていました。

「百聞は一見に如かず」「虎穴に入らずんば虎児を得ず」とは良く言ったもので、アウターメーカーとの話は、結果として想定よりも上手く進み、お互いの思惑が一致したようでした。

またさらに半年くらい掛けて、日本で卸売する道筋を作っていかなければなりません!

中国でも日本同様にEC販売が一般的で、不良品は返品が可能です。その影響もあってか、中国アパレル製品の縫製品質など平均的クオリティは上がっているのです。今やシーインを含め世界で販売するブランドも多くなっている中国のデザインスキルも非常に高く、売れそうな新しいデザインが多く見られます。

「日本の女性消費者の選択肢に入ってきておかしくない。むしろ知ってもらったほうがいいのでは」そう感じて動いています。

中大生地市場へ

中大生地市場の「中大」とは「中山大学」のことです。「中山大学前の生地市場」という意味で中大生地市場と呼ばれています。

東京ドーム何個分になるか分かりませんが、広大な場所に数多くの生地屋が店を出し、スワッチ見本を並べて販売しています。どこに何があるとか把握していないと、何がどこにいけば見つかるのかさっぱり判りません。

その生地市場のほうは、昔と比べて「とても静かに」「落ち着いた雰囲気」になっていました。

昔は、生地を運ぶバイクや車・自転車が多く行き交い、ボーっと歩いていると轢かれてしまいそうな量でした。全員がクラクションを常に鳴らしながら進んでいくので、騒音に少し慣れるまで気が狂いそうになったものです。

ところが今は、バイクや車の侵入が制限されていたり、中大近辺で店の区域が拡がっていることもあって、往来の人口密度が減っていました。これは驚きの変化でした。あとはもちろん世界に向けて生地の販売量が減っていることも原因の一つでしょう。

これから、日本でのOEM製造請負には、広州市場生地の手配がますます重要な要素になってくると考えています。

小ロット多品種低価格の販売が増えてきている現状では、生地を作り込んでいくことは難しい。企画デザインと希望品質に合う生地を市場で探し、適量で手配することが求められます。しかし、星の数ほどある生地屋の中には低い品質の生地を販売している店も多くあります。中国の縫製工場は市場生地を使う事を嫌がるところがほとんどです。

広州市場生地に詳しく、現地でバルク生地確認と手配交渉をしてくれるパートナーを探していました。何人か紹介してもらいアポを取っておいて、市場内で会って話ししました。

こちらについても「百聞は一見に如かず」「虎穴に入らずんば虎児を得ず」とは良く言ったもので、運良く、こちらの意向に合いそうな生地手配の会社と知り合うことが出来ました。江蘇省南通地区の日本向けアパレル大手工場がこぞって依頼しているエージェントでした。

会って話しする機会が無ければ、私のとの取引は請けてくれていないでしょう。良かった。

広州の街

これまで、広州の街並みをよく見たことがありませんでした。

今回の出張で、車窓から見たりホテル近くを散歩したりしたところ、緑が多く古い欧風な建造物が共存するオシャレな街並みでした。

ぜんぜん旅行で来ても良さそうだな!と思えました。

Luckin coffeeというコーヒースタンドがスタバの周りで勝負していて、数多くありました。

コーヒー飲みたくなっても苦労しませんね!

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